「世界で暮らしやすい都市ランキング」の2016年版が発表されました。このランキングは英エコノミスト誌が、世界140カ国の生活環境を5つの項目(安定性、医療制度、文化と環境、教育、インフラストラクチャー)ごとに、各100点満点で評価したものです。
元のデータはこちらに置いておきます。The EconomistのWEBサイトに無料登録すると入手できます。
住みやすい都市の条件は?
トップ10は、オーストラリア、カナダ、ニュージーランドの都市が独占しています。これらの都市の共通点は「壮大な自然」であることが広く知れわたっていますが、生活するうえで重要視される医療制度や教育水準でも、軒並みトップスコアをだしています。
人口密度が低いのも特徴で、世界銀行によれば、1メートル平方あたりの人口数が日本348人、韓国519人、中国146人であるのに対し、オーストラリアはわずか3人、カナダ4人、ニュージーランドが17人と、その差は歴然としています。
一般的に、裕福で人が密集していない土地では比較的犯罪率が低くい。効果的にクリエイティブな側面を伸ばしていけるのかもしれません。つまり、「裕福でゴチャゴチャしておらず、発展性に富んだ都市」が、住みやすい都市の条件と言えるかもしれません。
世界で暮らしやすい都市ランキングトップ10
ランキングは以下のとおりです。
10位:ハンブルク(ドイツ)95.0
9位:ヘルシンキ(フィンランド)95.6
8位:オークランド(ニュージーランド)95.7
7位:パース(オーストラリア)95.9
5位:アデレード(オーストラリア)96.6
5位:カルガリー(カナダ)96.6
4位:トロント(カナダ)97.2
3位:バンクーバー(カナダ)97.3
2位:ウィーン(オーストリア)97.4
1位:メルボルン(オーストラリア)97.5
オーストラリアのメルボルンは6年連続で首位を獲得しています。オーストラリアからは、アデレードとパースの合計3都市がトップ10入りし、カナダからも3都市が選ばれています。過去5年間の推移を見ても、常連だったシドニー(豪)とハンブルク(独)の入れ替え以外に、大きな変化はないようです。
シドニーは2014年にカフェで立てこもりテロ事件があり、これがマイナス要因になっています。政治的な不安定さが見え隠れする米国や欧州主要都市はテロの危険性などもあってランク圏外なのでしょう。宗教的な問題ももちろん関係しています。
サンライフも本社はカナダ
少しは投資の話に絡めるとすれば、今現在日本人が契約できる海外積立投資商品で、香港金融庁の認可を得ている数少ないプロバイダーであるサンライフ社は、3都市がランク入りしているカナダが本社です。政治的にも経済的にも安定しているカナダの保険会社であれば安心と言えるかもしれませんね。