2016年はいよいよマイナンバー制度が施工されました。それもあってか、ここに来てHSBC口座に興味を持つ方はますます増えている気がします。今回はHSBC口座に興味がある方に向けて、3種類の口座について簡単に解説します。
・プレミア口座(Premier account)
・アドバンス口座(Advance account)
・ベーシックセービング口座(Basic Saving account)
前提として、これらの3つの違いは、HSBCのWEBサイトを見て頂くと載っていますので、最新の情報はこちらでチェックするようにして下さい。
目次
HSBCプレミア口座は預金額100万HKD以上の富裕層向け
預金額100万HKD以上、日本円にして常に約1,500万円以上をHSBCに預ける予定の方は、プレミア口座を開くべきでしょう。また、香港に限らずどこかのHSBCでプレミア口座を開くと、世界中のHSBCで簡単にプレミア口座を持つことが出来ます。ビジネスや旅行で海外に良く行かれる方は、各国のHSBCでプレミア口座を持てる事はメリットですね。
HSBCアドバンス口座は色々活用してみたい20万HKD以上の預金者向け
プレミア口座を開くほどではないけれど、ある程度海外に移せる資産があり、香港旅行やビジネス出張、またその他の国に良く行き、外貨を使う機会が多い方はアドバンス口座にするとよいでしょう。世界の主要な国のATMでHSBCのカードを使って外貨をおろすことが出来ます。(アカウントはどのグレードでも可能)
HSBCベーシック口座はとりあえず口座を作りたい方向け
海外に資産を移すなんて本当は怖い。だけど今後、資産を分散させる必要性は感じている。有事に備える意味でも海外に資産を移せる先を持っておきたい。そんな方はまずはベーシック口座(旧スマートバンテージ口座)を開けば充分でしょう。
基本的な機能は全て使えます。但し、日本人などの外国人の場合、最初からベーシック口座を作ることが出来ません。最初はアドバンスまたはプレミアで作り、3ヶ月後にダウングレードする形になります。
各口座の特徴をまとめると
それぞれの口座の特徴を表にすると以下のようになります。
ベーシック | アドバンス | プレミア | |
---|---|---|---|
預金平均残高(TRB) | HKD5千以上 | HKD20万以上 | HKD100万以上 |
口座維持手数料 | HKD50/月 | HKD120/月 | HKD380/月 |
ATM利用限度額 | HKD2万/日 | HKD3万/日 | HKD4万/日 |
主なサービス | ・オンラインバンキング&モバイルバンキングが利用可能 | ・各支店での優先カウンターの利用が可能 ・アドバンス専用24時間ホットライン ・オンラインバンキング&モバイルバンキングが利用可能 |
・プレミアセンターの利用が可能 ・プレミア専用24時間ホットライン ・外貨入出金手数料優遇 ・オンラインバンキング&モバイルバンキングが利用可能 |
預金平均残高(TRB)とは、Total Relationship Balance の略で、過去3ヶ月の預金残高の平均額を指します。口座の種類毎に設定された預金平均残高に預金額が満たない場合、口座維持手数料が発生します。
預金平均残高は、現預金だけでなく定期預金、投資商品、外貨預金など口座内の全ての資産を香港ドルに換算して計算します。あくまで3ヶ月の平均を計算しているので、ある月が残高をクリアしていても、他の月が大幅に下回っているなどした場合は手数料が発生しますので注意してください。
当然、プレミア口座の方が様々なサービスが優遇されていますが、基本的に通常の銀行のサービスとして受けられる内容はほぼ同じと考えていよいと思います。
プレミア口座の隠れたメリット
上記の通り、香港に暮らしている人でも無い限り、プレミア口座の明確なメリットは薄いような気がしますが、明示されてはいないものの、隠れたメリットがあります。
・口座が凍結されにくい
・現金での入金の審査が(多少)緩い
特に、日本から資産を香港に移すことを検討している方にとっては、現金での入金は大きなメリットであると思います。ただ、どんどん厳しくなってきていますので、HSBCで出来ない場合、地下銀行(一部の両替屋)を利用することになります。プレミアの場合、クレジットカードの作りやすさ、空港での専用ラウンジの利用、他国でもプレミア口座が簡単に開設出来るなどのメリットがありますがそれについては別途記載します。
HSBCの3つの口座について何となくイメージ出来ましたでしょうか?海外に銀行口座を作る目的、そして自分の資産内容をしっかり把握していれば、どの口座を開くべきかは自ずと見えてくるはずです。