自分のリスク許容度を判定してみよう
投資リンク型のオフショア生命保険を契約する場合、お客様=投資家がどのくらいのリスクを取れるのか、すなわちリスク許容度を必ずコンサルティングする必要があります。
それを怠ってしまうと、例えば元本保証を希望しているお客様のポートフォリオが新興国株式100%のような不幸な事態が起きてしまいます。
通常、IFAに所属するアドバイザーがお客様との1対1の面談を通してリスク許容度を判断しますが、判断をサポートするためのツールとして、リスクプロファイルアンケートというものがあります。
これは、IFAでも独自の質問項目を用意していますし、各プロバイダー毎にもあります。
ですので、契約する際は通常2種類のアンケートに答える事になります。
自分のリスク許容度がどのくらいか、どのような投資家タイプが分からない方は、非常に簡単ですので一度このようなアンケートをやってみるのも手だと思います。
サンライフ社のリスクプロファイルアンケート
あくまでご参考までにですが、大手の保険会社であるサンライフ社のリスクプロファイルアンケートを見てみましょう。
以下の7つの質問にあまり悩まずに直感で答えてみてください。
そして、各質問の回答の横にある数字を全て合計してください。
第1問:あなたの投資経験は何年くらいですか? | |
---|---|
a)経験無し | 1 |
b)1年未満 | 2 |
c)1年〜5年 | 3 |
d)5年〜10年 | 4 |
e)10年以上 | 5 |
第2問:投資リスクに対する姿勢であなたの事を最もよく表しているのはどれですか? | |
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a)かなり保守的、安定したリターンを望み、リスクを取りたくない | 1 |
b)やや保守的ではあるが少しはリターンを望んでいる為、それを達成する為には多少のリスクは許容できる | 2 |
c)やや積極的、ある程度のリターンを望んでおり、それを達成する為にはリスクを許容できる | 3 |
d)とても積極的、高いリターンを望んでおり、それを達成するためにはリスクがあることを良く理解している | 4 |
第3問:投資している商品の時価評価額が下がった場合のあなたの感情として最も近いものはどれですか? | |
---|---|
a)かなり動揺してしまう | 1 |
b)少し心配する程度 | 2 |
c)長期のリターンを期待しているので、ある程度の価格変動は許容できる | 5 |
d)投資しているのは長期投資商品であり、より高いリターンを求めている為、価格変動は許容できる | 10 |
第4問:目標を達成する為に、あなたが期待しているリターンはどのくらいですか? | |
---|---|
a)5%未満 | 1 |
b)5%〜10% | 2 |
c)11%〜15% | 3 |
d)15%以上 | 4 |
第5問:あなたはインフレを上回るリターンを得ることをどの程度期待しますか? | |
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a)特に期待しない | 1 |
b)少し期待する | 2 |
c)期待する | 3 |
d)かなり期待する | 4 |
e)非常に期待する | 5 |
第6問:あなたは投資にどのくらい知識があり、慣れていますか? | |
---|---|
a)知識がなく、馴染みがない | 1 |
b)普段から親しんでいるわけではなく、現金、銀行預金、定期預金をやっている程度 | 2 |
c)投資の知識があり、リスク分散の重要性を理解している。銀行預金や定期だけでなく外貨やファンドも保有している。 | 5 |
d)いつも投資をやっている。外貨やファンドだけでなく株やデリバティブなども保有している | 10 |
第7問:あなたの投資に対する姿勢を最もよく表しているのはどれですか? | |
---|---|
a)低リスクの投資のみを希望しており、マイナスリターンを出来るだけ避ける | 2 |
b)低リスクの投資の組み合わせによる安定を希望しており、少々のマイナスリターンは許容する心構えがある | 4 |
c)バランスの取れたポートフォリオを希望しており、マイナスリターンを許容する心構えがある | 6 |
d)より高いリターンを得る為の分散されたポートフォリオを希望しており、元本の損失を許容できる心構えがある | 8 |
e)ハイリスク・ハイリターンの投資のみを希望しており、深刻な損失をも許容できる心構えがある | 10 |
質問は以上です。
各質問に対する回答から合計スコアを算出してください。
スコア毎にリスク許容度は以下の様に判定されます。
スコア | リスク許容度 | 高リスクファンドの割合 (リスクレベル2の債券、株、オルタナティブ等) |
低リスクファンドの割合 (リスクレベル1の債券等) |
---|---|---|---|
8-14 | 保守型 Conservative |
0-19% | 81-100% |
15-22 | 安定型 Stable |
20-39% | 61-80% |
23-30 | バランス型 Balanced |
40-59% | 41-60% |
31-39 | 成長型 Growth |
60-79% | 21-40% |
40以上 | 積極型 Active |
80-100% | 0-20% |
リスクレベル1の債権、リスクレベル2の債券というのは、サンライフ社が定めたリスクレベルに応じて選定する債券の事です。詳細はInvestment Linked Fund Guideに掲載しております。
この表を見て簡単に言えることは、保守的な人は株の割合を出来るだけ抑えて債券を増やす、積極的な人はその逆という事です。
もしご自身のポートフォリオを見て、自分のリスク許容度に合わないポートフォリオが組まれていた場合は一度IFAのアドバイザーに相談されることをお勧めします。
もちろん、弊社IFAスイッチでもポートフォリオに関する簡単な無料相談をお受けしております。
※サンライフ社の実際のアンケートに基づき、弊社が翻訳したものです。内容について弊社は一切の責任を負いません。
※このアンケートはお客様の投資リスクに対する姿勢を評価する為のものあって、リスクに対する実際の姿勢を正確に判断するものではありません。
投資リスクの説明はただ聞いているだけではダメ
ご自分のリスク許容度はいかがでしたでしょうか?
ロイヤルロンドン(RL360°)、ハンサード、インベスターズトラスト、フレンズプロビデントなどの商品を契約している方で、このようなリスクプロファイルアンケートを行ったり、自身がどこまでリスクを取れるかに関する相談が無かったという方が多くいらっしゃいます。
投資リスクに関する説明として、
「元本割れする可能性もあるが、過去の利回り実績を見る限りほとんどあり得ない」
「もし保険会社が倒産してもマン島の法律に保護されているので元本の90%は保証される」
「米ドル建てなので為替リスクはあります」
などの非常に簡単な話だけをして終わっている場合が多々ありますが、こんなものはリスクに関する説明とは到底言えません。
商品のリスクに関する説明をするのは当然ですが、それよりも重要なのは、自分がどのくらいのリスクを取れる投資家なのかという事です。
それは商品に関わらず、自分の中に存在する普遍的な性格であったり、現在の資産状況に依って変わってくるものです。
商品リスクと自分が取れるリスクは違う
という事を肝に銘じておきたいものです。