ポイントはIFAがしっかりしているかどうか
英語が全くできないのですが、オフショア積み立て投資を契約して大丈夫ですか?という質問は契約時によくある質問のひとつです。
答えとしては、
そのIFAがしっかりしている限りは問題ない
と言えます。
逆に、もしIFAの対応がずさんであれば黄信号です。身近に英語ができる人を準備しておくか何らかのサポートサービスの利用が必須となります。
少し詳しく見ていきましょう。
海外投資のデフォルト言語は英語
このブログの中でも何回か書いていますが、IFAの仕事はクライアントに資産運用の提案をすること、そして各種事務手続きのお手伝いをすることにあります。
資産運用の提案はクライアントとやり取りすることになりますからすべて日本語でもかまいませんが、各種事務手続きの方は金融商品提供元(プロバイダー)とやり取りすることになります。
海外投資のデフォルト(標準) 言語は英語ですから、IFAはプロバイダーとは日々英語でやりとりすることになります。
この事務手続きとは、住所変更や名義変更、積立停止や再開など定型の仕事を一義的には指しますが、ときにクライアントの代理としてプロバイダーにクレームを伝えることもあります。
たとえばプロバイダーのせいでファンドのスイッチング処理が2営業日遅くなり、買えたはずの価格でファンドが買えなかった、などやや複雑な事例などもあります。
こういったクレームを含めた事務手続きの連絡経路は「クライアント→IFA→プロバイダー」の順となります。
IFAに何度もお願いしているのにレスポンスが悪い場合(※)など、この連絡経路においてIFAが抜けてしまえば連絡経路はクライアント→プロバイダーとならざるを得ません。
※弊社のクライアントの例ですが、結婚されて姓の変更があり、その手続きをIFAにお願いし手数料を支払ったにも関わらず1年以上待たされ、手続きは開始されず、最後には連絡すら取れなくなってしまったという方がいます。このような例は枚挙に暇がありません。
クライアントがプロバイダーに連絡しても、プロバイダーは日本語話者を用意していません。
もっといいますと、プロバイダーは英語の契約書を読むことができるクライアントを想定しています。
英語が読めないと英語の契約書にサインができないだろう、という単純な理由からです。
なのでIFAの対応がずさんであった場合、本人がプロバイダーに英語で直接やりとりすることも可能となっています。
ただしそれは積極的に奨励されているわけではなく やはりプロバイダーは商品を開発する立場でIFAは1)運用アドバイス2)各種事務手続きの代行をするという立場です。
IFA業界がこの住み分けを前提に動いている限り、プロバイダーにいくら文句を言っても IFAのサービス不履行を肩代わりすることはないのです。
※クライアントにとっては泣きっ面に蜂なのですが、クライアントから直接プロバイダーにクレームが入ることが多くなるとそのプロバイダーは当該IFAと契約を打ち切ることもあります。そうなってしまうとそのIFAはそのクライアントのための手続き代行をする権利すら失う事になります。
では、英語が得意な人にお願いするのはどうでしょうか?これについては次の記事で書きます。