前回の記事では、「ポートフォリオとは何か」について基礎的な部分を解説しました。今回は、ポートフォリオに関するよくある質問に関してお答えしていきます。
目次
ひとつのファンドに集中したポートフォリオで大丈夫でしょうか?
あるIFAに運用をお任せしていますが、ひとつのファンドに集中して投資しているようです。これで大丈夫でしょうか?
これは、紹介者経由で商品説明やリスクに関する説明をしっかり受けないまま契約をした場合のポートフォリオにありがちなパターンです。ファンドが5つ以上に分散されていないどころか、たったひとつのファンドに集中投資をしています。
これに関しては、お客様であるあなたと運用方針について充分話し合った上での結果であれば問題ありません。
しかし、一般的には、ひとつのファンドに集中投資してしまうと、それは資産運用ではなくギャンブルに近いものになります。もしあなたが無くなってもいいお金で資産運用をしているのでない限り、ポートフォリオの見直しをするべきです。
ファンドを5個以上に分散させるのはなぜ?
ファンドを5個〜7個程度、もしくはそれ以上の数に分散させるのはなぜでしょうか?その数字の根拠は?
ファンド分散の数が5個〜7個が最適であることは歴史が証明しています。モーニングスターの書籍「Guide to Mutual Funds」によると、統計的にはファンド保有数は7あれば充分に分散されたと言えるという事です。
何となく多ければ多いほどよい、つまり10ファンドよりも100ファンドのほうが良い気がしますが、多すぎるファンド数はリスクが分散されず管理ばかりが大変になってしまいます。
積み立て初期のポートフォリオは?
積み立て初期ではどのようにポートフォリオを組むべきでしょうか?
ハイリスク・ハイリターンのポートフォリオを組みます。積み立て初期は積極的にリスクを取りに行きます。この時期にいくらマイナスになったとしても、そこから5年、10年でそのマイナスは充分に取り返せるからです。具体的には、新興国株式などボラティリティの高いものを中心に投資していきます。(ボラティリティが高い=リターンの変化が激しい)
リスクを取りたくない時は?
あまりリスクを取りたくないのですが、どのようにポートフォリオを組むべきでしょうか?
ボラティリティの低い世界債券や世界株式を中心にポートフォリオを組みます。
リスクを出来るだけ抑えたい場合は、債券を中心にポートフォリオを組むのが鉄則です。ただ、そもそも債券ばかりにするのであれば、投資リンク型生命保険商品(ILAS)ではなく、純粋な海外生命保険商品で運用する手もあります。これらはアメリカ国債などを中心に保険会社が運用するので、年利4%前後での運用が標準(保証ではありません)、かつ10年以上預け入れると年利2.8%保証などの特典があります。
年数に依ってポートフォリオは変わる?
契約年数に依ってポートフォリオは違いますか?
もちろん異なります。
弊社ではお客様の契約期間を初期、中期、後期の大きく3つに分けて運用します。
初期:新興国などボラティリティの高いものに投資
中期:世界株式や世界債券など低ボラティリティのものに徐々にシフト
後期:全てを低ボラティリティのものに投資
という風に変化させていきます。こうする事で、満期時にリターンがへこんだ状態で運用を終えてしまう確率を減らします。
個別のポートフォリオに関するご質問を受け付けています
弊社では、自分のポートフォリオはこれで大丈夫なの?と不安を抱えている方には、1回まで無料でアドバイスを行っております。そもそも自分のポートフォリオを把握していない、情報入手の仕方が分からないという方もお気軽にご相談下さい。
具体的な例を挙げてのポートフォリオ解説は以下の記事をご覧ください。