個人投資家はとにかく情報不足
個人投資家が投資で絶対に勝つ為にどうすればよいか?そんな問いに対する答えがあれば誰もが知りたくなる事でしょう。
その答えがわかりますか?
株式投資の本やマネー雑誌を読み漁り、チャート分析の技術や、予想株価、推奨銘柄などの解説をを元に売買を繰り返せばよいのでしょうか?
そもそも個人投資家であるあなたは、プロである機関投資家と戦って勝たなければ儲けることは出来ません。では、そもそも情報量で圧倒的に勝る機関投資家に対抗できるのでしょうか。
「完全情報仮説」という言葉があります。
これは、
市場は、利益発表の内容を予想するのに充分な効率性を備えており、それが公表された後にその銘柄の売り買いを行う投資戦略は、一般の投資家には何の役にも立たない
というものです。
つまり、市場は全ての情報を完全い織り込んでいるとまではいきませんが、少なくともアナリストやファイナンシャルプランナーが本や雑誌に書いたりテレビでコメントするようなことは既に機関投資家は知っていて、それを織り込んだ値がとっくに株価として反映されているという事です。
実際、ある情報がマネー情報誌に掲載されてあなたが読む頃、その情報は確実に1ヶ月遅れのものになっています。もちろん、何も知らないよりは個別企業の特別な情報を知っていたほうがいいに決まっていますが、それらを知ることによってプロである機関投資家に勝てるわけではありません。
この世界では誰もが知っているウォーレン・バフェット氏や、「マゼラン・ファンド」の伝説的マネージャーと言われたピーター・リンチ氏などは、個別の企業を徹底的に調べあげ、期待成長率が高いのにPERが低いままの企業などを探しだし、直接経営者に会って議論を交わし、当該企業の株を一本釣りで買っていくそうです。
しかし、個人投資家にはそんな事は出来ません。
では、機関投資家の株式保有率が7割に及ぶと言われる今、情報不足の個人投資家が勝つ術はあるのでしょうか?そもそも個人投資家が勝つためには、機関投資家とは全く違う投資戦略を取る必要があります。
次回は個人投資家が勝つためのたったひとつの戦略について書きます。