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契約情報の把握は投資家の義務
投資家の皆様がIFAを通さなくても各種手続きが出来るようにサポートするこのシリーズ。今回は第10回目、契約情報の確認について解説します。オフショア投資をされているお客様で、
「誰にいくらお金を払っているのか分からない」
「契約年数が分からない」
「いったい自分が何をやっているのか分からない」
という方は意外にも結構いらっしゃいます。お金に関わる事で、このような不安な状態は精神衛生上大変よくありませんので、自分の契約情報はいつでも確認できるようにしておきましょう。
シリーズ全コンテンツとタイトルとリンクを以下に掲載します。
契約情報の確認方法は6つ
自分の契約情報を確認する方法はたくさんあります。
IFA(アドバイザー)に問い合わせる
IFAを通して商品を契約している方であれば、そのIFAのアドバイザーに問い合わせるのが一番です。IFAは全ての顧客情報を把握していますので、すぐに教えてくれるはずです。
IFAの顧客専用ページにアクセスする
大きなIFAであれば、顧客専用ページで情報が確認できるようになっています。ログインIDとパスワードが分からない場合は再発行してもらいましょう。
証券原本を確認する
実はこれが一番手っ取り早い方法なのですが、証券原本は契約時に必ず自宅に送られているはずですので、それを必ず保管しておきましょう。もしも証券原本が送られてきていない場合、ちゃんと契約がなされているかどうか確認した方が良いかもしれません。
紹介者に確認する
紹介者経由で商品契約した方もいると思います。その場合、紹介者が契約情報を把握している場合もります。ただ、紹介者はあくまで仲介人ですので、紹介者が全ての情報を把握しているという状態はあまりよくありません。自分で確認する手段を身につけておきましょう。
プロバイダーに直接問い合わせる
あなたと普段やり取りしているのがIFAであろうが紹介者であろうが、契約主体はプロバイダーとあなたです。証券名義人であるあなたがプロバイダーに直接問い合わせれば、プロバイダーは必ず情報を教えてくれます。
もちろん問い合わせは英語で行う必要があります。
プロバイダーの顧客専用ページにアクセスする
RL360、ハンサード、インベスターズトラストなど、大手プロバイダーは大抵顧客専用ページを用意しています。そこでログインすれば契約情報は確認できます。ログインIDとパスワードが分からない場合はプロバイダーに直接聞くか、IFAを通して再発行してもらいましょう。
【蛇足】IFAはHSBCの口座管理まではしてくれない
結構勘違いしている方がいるのですが、投資商品の管理だけでなく、お客様のHSBC口座までIFAが情報を把握していると思っている方がいます。これが海外投資の怖さだなと思うのですが、HSBCは銀行口座です。銀行口座情報を第3者であるIFAが把握しているというのはおかしいですね。
投資商品の管理はIFAにお任せしていいですが、HSBC口座はしっかり自分で管理しましょう。
RL360°の契約情報の確認方法
RL360°の顧客専用ページには以下のWEBからアクセス出来ます。
ハンサードの契約情報の確認方法
ハンサードの顧客専用ページには以下のWEBからアクセス出来ます。
インベスターズトラストの契約情報の確認方法
インベスターズトラストの顧客専用ページには以下のWEBからアクセス出来ます。
IFA移管時に必要となる契約情報は?
ここからはIFA移管について少し。
IFAを移管したいと思った場合、当然ながら、移管先のIFAに契約情報を伝える必要があります。最低限必要な情報は以下です。
●名義人氏名
※契約者の名前です。共同名義かどうかも要確認
●プロバイダー名
※RL360、ハンサード、インベスターズトラスト、フレンズプロビデント、スタンダードライフ、サンライフなど
●商品名
※クァンタム、アスパイア、エボリューション、CR、ハーベスト101、サンアチーバーなど
●契約形態
※一括か積み立てか(商品名がわかれば不要ですが)
●契約年数
※積み立ての場合、何年契約か
●契約金額
※毎月の積み立て金額、もしくは一括投資金額
●支払状況
※積み立て継続中、一時停止中、払い込み済みなど
これらの情報があれば、IFAが移管受付可能だどうか判断できるでしょう。
積み立てを停止している場合、IFAは移管を受け付けてくれない
たまに、移管を希望されるお客様で、既に積み立てを停止しており、かつ今のIFAの成績が悪いから移管したいという方がいます。この場合、通常のIFAは移管を受け付けてくれないと思います。その一番の理由は、
積み立ては継続してこそ安定した利益を生む
という大原則があるからです。
ドルコスト平均法の強みを活かすためには、毎月決まった額を投資していくことが肝要です。既に積み立てを停止し、前のIFAの運用によりマイナスリターンになった状態で渡されても、そこから回復するのは容易なことではありません。もちろん現状維持は何とか出来る可能性はありますが、わざわざ移管して現状維持では顧客にとってもIFAにとってもメリットがありません。
一方、積み立てを継続している方であれば、IFAが適切にポートフォリオ管理、スイッチング、リバランスをし、時価評価額を増やす努力をします。そこにIFAのモチベーションがあります。
契約情報を知りたいけど何から手を付けてよいか分からない方
自分が良くわからないものに投資をしてしまって激しく後悔し、IFAがいるかどうかも分からない、紹介者もどこかへ逃げてしまったという方はお気軽に下さい。
契約者があなた本人である以上、勝手に解約されている事などはあり得ませんし、あなた自身がアクションを起こせば必ずその証券を活かす道はあります。いざという時の為に、契約情報はくれぐれも無くさないよう大事に保存しておきましょう。