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株式市場より儲けてやろうというのは間違い

資産運用
2016 3月 24

自称投資中級者や上級者であるほど、マーケットのリターンをどれだけ上回るかに気を取られている人が多く見られる傾向がありますが、それは重要でないどころか、投資の失敗に繋がります。

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目次

投資を始める時のありがちな目標

あなたが海外にしろ国内にしろ投資を始めようと思い立った時、何か目標を立てようとするはずです。その時によくあるのが、

株式市場より儲けてやろう

というものです。多くの人が心当たりがあるのではないでしょうか。

まず、自分の持っている投資商品と平均株価を比べるのはいったいどういう意味があるのか考えてみましょう。平均株価とは、日経平均株価やS&P500、ダウ平均などの事ですね。これらと自分の投資の値動きを比べるのは、自分の投資の腕が良かったかどうかを確認しているという意味に他なりません。

自分の投資のリターン率が平均株価よりも勝っていれば良い気分になるでしょうし、劣っていれば敗北感があるでしょう。しかし、こういった感覚を持つこと自体が間違いです。

平均株価より儲けるというのは間違い

このような目標を立てると悲惨な結果が待ち受けています。例えば、少し極端な例ではありますが、2008年、S&P500は年間38.5%暴落しました。それに対して、あなたの投資が30%のマイナスであったとして、喜べるでしょうか?

平均株価に勝っても何の意味もない

と思うでしょう。

こう考えるだけでも、平均株価を目標にすることに意味が無いと考えられると思います。資産運用を始める際にもっとも大事なこと、それはこのブログでも何度もお伝えしておりますが、それはしっかりとしたライフプランを立て、家計の安全を守る事です。

家計の安全を守る

皆さんが投資を始めた目的を振り返ってみてください。多くの人が、

  • リタイア後の生活費を確保するため
  • 子供の養育費の為
  • 両親の介護生活に備えるため

などが主な目的であったと思います。

もしくは、単に余裕資金があるのでなんとなく儲かったらいいなと思って始めた人もいるかもしれません。いずれにしても、あなたが投資をすることによって家計が破綻してしまっては元も子もありませんね。ですので、資産運用で重要なのは家計を守れるかどうかであって、平均株価に勝ったか負けたかはどうでもいいことです。

目的を達成するために必要十分な儲けがどのくらいかを抑えておけば、必要以上に損をするリスクを取ってしまい資産運用が破綻するリスクを軽減する事が出来ます。

平均株価を目標にしてしまうと、投資が投機(ギャンブル)へと容易に変化してしまいます。

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IFAも平均株価を重視していない

IFA、ファイナンシャルアドバイザーは世界中にあるファンドを組み合わせてポートフォリオを組みますが、例えばモーニングスターのレーティングが高いものだけ、過去5年で平均株価を上回っているものを中心に、などのファンドの選び方は絶対にしません。逆に、そのような指標を全面的に押し出してくるIFAや代理店がいたら注意して下さい。

もちろん、ファイナンシャルアドバイザーとして日々の金融ニュースをチェックすることは必要ですが、それは今日明日のファンド売買を決定するためではなく、中長期の世界経済の動向を見極め、ファンドのリスクバランスを調整する為です。

そして何より重要なのは、あなたのライフプラン、そしてそのライフプランに基いてあなたが投資にどのくらいのリスクを取れるのかを判断することです。それに基いてアドバイザーはあなたにポートフォリオの提案をします。前回のブログでも書きましたが、特定ファンドの紹介から入るセミナーを開催するアドバイザーは暗に”平均株価より儲ける事”を目標とさせ、それが必ず出来ると信じるように誘導する傾向があります。

くれぐれも資産運用の目的を見失わないように気をつけましょう。

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