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積み立ての支払方法変更は書類1枚でカンタンです
投資家の皆様がIFAを通さなくても自分で各種手続きが出来るようになるようサポートするこのシリーズ。
今回は第7回目、積み立ての支払方法変更(Change of Payment method)について解説します。積み立てを長く続けていると、主に以下の様な理由で支払方法変更が必要になる時が来ます。
・クレジットカードの有効期限が切れた
・支払いを別のクレジットカードで行いたい
・今使っているクレジットカードが急に海外からの請求を拒否するようになってしまった
・銀行口座振替またはクレジットカード支払いに変更したい
・口座振替の銀行を変更したい
今回はこれらの事態にも慌てずに済むよう、手続きと支払い方法の種類について解説します。シリーズ全コンテンツとタイトルとリンクを以下に掲載します。
そもそも積み立ての支払い方法は2種類
念の為のおさらいになりますが、積み立て投資をする上で毎月の支払をする方法は2種類あります。
クレジットカードで支払う
多くの日本居住者の方が利用されているのがこの方法です。ほとんどのプロバイダーがVISAとMASTERカードのみ受け付けています。JCBが可の場合もありますが、アメックスやダイナースなどではまず支払うことが出来ません。
VISAかMASTERであればどの国で発行したクレジットカードでも支払うことが出来ます。但し、証券通貨がUSDで、クレジットカードが日本で発行したものの場合、当然ですが為替リスクが存在します。
つまり、USD500を毎月積み立てている人の場合、
円高で1ドル80円の時は毎月の引き落とし額は40,000円ですが、
円安で1ドル120円の時なら引き落とし額は60,000円となります。
証券通貨と通貨が異なるクレジットカード支払いの場合、毎月この為替リスクに晒されることは覚悟する必要があります。
また、プロバイダーによってはクレジットカード引き落としの手数料を取る所があります。これは通常積み立て額の1%くらいですので、USD500であれば実質引き落とされる額はUSD505となります。
IFAとプロバイダーの力関係によっては、当該IFAを通して契約した場合はクレジットカード手数料がゼロというような場合もあります。毎月のことなのでこの1%が無くなるのは大きいですね。
銀行口座振替で支払う
日本でも電気代などを口座振替にしている方も多いと思いますのでイメージしやすいと思いますが、毎月の積み立てを銀行口座振替にする事が出来ます。
香港の投資商品の場合、銀行口座はやはりHSBCが推奨されます。もし日本居住者の方で口座振替を利用される方は、HSBCに口座を作ってそこに少なくとも数年分の積み立てが出来るまとまったお金を入れておくことになります。
※通常、恒生銀行(ハンセン銀行)、スタンダード・チャータードなども受け付けてくれますが、送金手数料がかかる場合があります。
ただ、個人的には、HSBCにまとまったお金を入れられるのであれば、そのお金を一括に回した方が効率的だと思います。
もちろん、日本の銀行口座からの振替も可能です。しかしこの場合は毎月、数千円単位の国際送金手数料と、為替手数料がかかる為、全くお勧め出来ません。
HSBC等で口座振替する場合、香港ドル口座からの引き落としになるので注意してください。証券通貨がUSDであったとしても、HSBCから引き落としをされる際は香港ドルとなります。その際のレートは概ね7.8です。つまり、
毎月の積み立て額USD500の人がHSBC口座振替を選択した場合、
500×7.8=3,900HKD
が毎月香港ドル口座から引き落とされる事になります。
クレジットカード支払いの登録手続き
積み立てにクレジットカードを利用する場合の手続きについて解説します。
必要な手続き
手続き完了までの期間
・プロバイダーが書類を受領してからおよそ1週間~2週間くらい。概ね、書類到着月の翌月からの適用となる。
手続きにかかる費用
・無料(書類郵送料除く)
注意事項
・VISAかMASTER以外は受け付けられない事が多い。
・クレジットカード利用手数料がかかる場合がある。
・為替リスクがある。
・証券に登録しているサインとクレジットカード登録サインが異なる場合は要注意。クレジットカード登録書類に必要なのはクレジットカード会社に登録しているサインとなる。
有効期限のみの更新でもクレジットカード再登録が必要
クレジットカード支払いをしている場合にご注意頂きたい事ですが、クレジットカードを利用していると、カード番号が変わらず有効期限のみ延長される場合があると思います。この場合でも、プロバイダーにとっては別のカードとみなされる為、通常はクレジットカードを再度登録する必要があります。
クレジットカードの有効期限が切れる1ヶ月~2ヶ月位前にはIFAから事前に通知が有るはずですので、積み立ての遅延を発生させないためにも有効期限には注意しておきましょう。
銀行口座振替の登録手続き
積み立てに銀行口座振替を利用する場合の手続きについて解説します。
必要な手続き
・銀行口座振替登録書類への記入、サイン、郵送
※必要な情報は、
銀行名/支店名
支店住所
口座名義
口座番号
手続き完了までの期間
・プロバイダーが書類を受領してからおよそ1週間~2週間くらい。概ね、書類到着月の翌月からの適用となる。
手続きにかかる費用
・無料(書類郵送料除く)
注意事項
HSBC口座振替にしておくと口座凍結が防げる
ちょっとした豆知識ですが、積み立ての支払いにHSBC口座振替を選択しておくと、毎月引き落としがかかる為、引き落としがされている場合は口座が凍結される事は無くなります。凍結予防の為に口座振替を選ぶのは本末転倒ですが、ちょっとしたメリットと言えるかもしません。
支払い方法の選択基準は?
日本居住者であればやはり一番楽なのがクレジットカード支払いだと思います。為替リスクはありますが、長期積み立ては忘れているくらいが丁度いいので、自動で引き落としがかかるクレジットカード払いは積み立てにうってつけと言えるでしょう。
一方、香港居住者で日常的にHSBCを利用していたり、しょっちゅう香港に行く予定があって都度積み立て資金を口座に補充できるという方は、口座振替を選んでも良いかと思います。ただ、繰り返しになりますが、まとまった金額があるのであれば積み立てよりも一括の方をお勧めします。
ロイヤルロンドン(RL360°)クァンタム(Quantum)の場合
一般論ばかりだと面白くありませんので、一例として、ロイヤルロンドン(RL360°)クァンタム(Quantum)でクレジットカード登録をする場合のやり方を解説します。
まずは以下のページよりPDFのフォームをダウンロードします。
http://www.rl360.com/row/downloads/products.htm
Quantum → Forms → Credit and debit card instruction
にあります。
ダウンロードしたフォームに情報を記入し、ロイヤルロンドン本社に郵送します。
【本社住所】
こちらが記入サンプルです。
Quantumを契約している方は必要な時にご参照ください。