2014年から騒がれている事ではありますが、香港で皆さんが契約してる積み立て商品、いわゆるILAS商品が無くなると言われています。
正しく理解されていない方も多くいらっしゃるかと思いますので、ここで基礎的な事をまとめておきます。
香港のIFAが仲介販売している商品はILAS商品と呼ばれ、保険商品の形を取りながら、中身はファンドなどで運用される純粋な運用商品です。
※ILAS = Investment Linked Assurance Scheme
ここに関係してくるのは、香港で許認可を取っている香港の商品で、例えば以下の様なプロバイダーに影響します。
・サンライフ(Sun Life)
・アジアス(Ageas)
・スタンダードライフ(Standard Life)
・フレンズプロビデント(Friends Provident)
スタンダードライフのハーベスト101、フレンズプロビデントのプレミア、アジアスのコロンブス、サンライフのサンアチーバーなど、全てILAS商品です。
※尚、ロイヤルロンドンやインベスターズトラストは香港登録の商品ではありませんのでこの話は関係がありません。
このILAS商品を提供している保険会社に対し、仲介会社(IFA)へのコミッションの支払い方法を変更するよう、香港保険管理局(Hong Kong Monetary Authority、いわゆるHKMA)より通達がありました。
具体的には、「2015年の1月1日以降の契約に関し、香港でILAS商品を提供している保険会社は、仲介代理店に対して前払いの手数料(indemnity commission)を一切提供してはならない」というものです。
コミッション体系が変わることにより、保険会社は現在それに合わせた新しい積立商品を作っています。2015年になって、各社が順次新しい商品を出してくるものと想定されていましたが、2015年8月現在、具体的な積み立て商品名が出てきているのはアジアスくらいでしょうか。
サンライフ社は既に新商品は2016年になるという情報があります。(公式アナウンスではありません)
具体的にどのように変わるかは蓋を開けてみなければ分かりませんが、
この話は主に保険会社や、コミッションを受け取るIFAに影響のある話ですので、契約者たるお客様への影響は微々たるものであると予想されます。
また、意外と心配されている方が多いのですが、既に既存商品でご契約されている方には何ら影響はありません。
※これも蓋を開けてみなければ確定的な事は申し上げられませんが、経験上。
増額が出来なくなるなどのルール変更は可能性があります。
当然ながら、今までどおり日本人がオフショア投資商品を購入すること自体は違法ではありません。これから各保険会社からどんな商品が出てくるのか楽しみですね。