資産を把握するための3つの質問には答えられましたか?
自信がない方は、資産を一覧表に書きだしてみましょう。今回はその具体的なやり方についての第3回目、生命保険の見直しです。
生命保険で確認すべき必須項目
数ある金融資産の中でも生命保険は特に見直しが必要な項目かもしれません。
実は、海外の先進国では加入率が50%前後なのに、日本では9割近くの人が生命保険に加入しているというデータがあります。中には無駄な保険に入ってしまっている人がかなりいるかもしれませんね。
生命保険自体は必要な商品ではありますが、生命保険をかけ過ぎて、その分だけ残せる資産が少なくなってしまっては本末転倒です。そもそも生命保険は、商品内容を理解することが難しい金融商品です。約款を丁寧に読まなくてはならず、売っている外交員の方でも、詳細まで説明できる方は意外と少ないものです。日本で売られている主な生命保険は貯蓄ではありませんので、もし買うなら保障のための商品に絞り込むべきです。なるべく単純で自分が理解しやすい商品を買うように心がけましょう。
商品が複雑であればあるほど、販売業者のみ入りが多くなる一方であなたのメリットは少なくなっていきます。
他の金融商品に比べ、生命保険は流動性が低く、途中換金した場合に不利になるケースが少なくありません。後になって「そんなつもりで保険に入ったわけじゃないのになぁ」と嘆いても手遅れです。買ってしまっている生命保険について、
死亡時に受け取る保険金と支払う保険料の確認は出来ているでしょうか?
主契約と特約の内訳はどうなっていますか?
貯蓄性があるものなのか、それとも万が一のためのものなのか
いつ満期を迎え、いくらのキャッシュが入ってくるのか
いざという時に解約しても影響はないのか
といった事くらいは知っておくべきですね。きちんと請求しないと保険金を払ってもらえないケースもあります。
海外の貯蓄型生命保険や投資リンク型生命保険も同じです
弊社がサポートしている色々な海外生命保険商品についても、基本的な考え方は同じです。
ロイヤルロンドン(RL360°)のQuantumやハンサードのアスパイア、インベスターズトラストのエボリューションなど、多少の商品構造の違いはあれど、投資リンク型生命保険で基本的にはリスクが高い商品であり、途中解約は多額の手数料が取られます。満期の設定は契約時に決められますが、自分の給料やリタイア年齢を考えずに無駄に長くしてしまうと後から痛い目を見ることになります。
リターンの高さばかりに目を奪われ、リスクの説明もあまり聞かないままに友人経由で簡単に契約してしまう方が多いですが、とんでもない事です。
日本で生命保険を買う時はプロの保険外交員やファイナンシャルプランナーからしっかりと話を聞きますね。一方で、海外の生命保険商品になると、なぜ友人の話を鵜呑みにするのでしょうか?同じようにプロの話を聞くべきです。ローリスク・ハイリターンの商品はありません。海外商品がハイリターンなのはそれなりのリスクが潜んでいるからです。
商品について誤解したまま契約してしまわないよう、IFAがいます。IFAは日本の会社ではなく、香港の金融監督庁からライセンスを認可されています。必ず正規のIFAを通して商品を購入しましょう。