資産を把握するための3つの質問には答えられましたか?
自信がない方は、資産を一覧表に書きだしてみましょう。第4回目は、その資産が本当にあるのか、その確認方法についてです。
目次
資産の一覧表に書き込む数字の根拠
資産の洗い出しにはチャレンジしてみましたか?これを始めるとすぐに気がつくことがあります。それは、資産の一覧表に書き込む数字の根拠がどこにあるのかという事です。
生命保険は3,000万くらい?あの会社の株は今500万かな?などと記憶に頼っているだけは不安ですね。根拠となる重要事項をきちんと整理して管理しないと、当然ながら正確な数値は書き込めません。資産に関する正式な書類を整理して保管することが、財産を形成するための出発点となります。
銀行の通帳や住宅財形の証書、生命保険の証券、株券の預り証はもちろん、銀行や証券会社、保険会社から届く各種通知書や月次報告書などはしっかりと保管しているでしょうか。いつでも取り出せるようにファイリングしていますか?
会社の経理部門のように厳密にやれとまでは言いませんが、個人資産家も書類の保管はきっちり行わなければいけません。資産管理の基本は「資産の存在確認」であると覚えておきましょう。
これが出来ていないと、あなたがせっかく作成した資産の一覧表は正しいのかどうか分かりません。ひょっとしたら、自分であるはずだと思い込んでいるだけなのかもしれません。また、このように整理をしていくと、前は送られてきていた書類がある時期から途絶えている場合などもあるかもしれません。こういう時は、住所変更が出来ていない、いつの間にか権利失効している場合も考えられるので早めに確認しましょう。
資産管理は家族の為でもある
資産の存在確認は大変地道な作業で出来ればやりたくないものですが、これは家族にとっても重要な作業になります。資産を整理した資料を残して置かなければ、万が一あなたが亡くなってしまった時、残された家族が困ってしまいます。
あなたの財産がどこにあるのか、遺族にもわかるようにしておく事は大変重要です。
オフショア生命保険でも受益者の指定を忘れずに
ブログ記事「受益者の指定は資産相続に必須」でも書いたように、オフショア生命保険を契約されている方は、あなたが万が一亡くなった時に、その資産を受取る人、すなわち受益者を必ず指定しておいてください。
これをやっておかないと、国際弁護士に依頼して海外資産の相続について相談しなければならなくなります。受益者をご家族の方にしておいて、死亡保険金は香港HSBCなどで受け取るというのがスマートなやり方だと思います。
オフショア生命保険の資産価値はWEBで確認可能
ロイヤルロンドン(RL360°)、ハンサード、フレンズプロビデント、インベスターズトラスト、スタンダードライフ、サンライフなどの積み立て投資や一括投資をされている方は、WEB上でいつでもその資産価値が確認可能です。また、IFAによっては、IFAの顧客専用サイトから、自分が持っている証券全ての情報を一元的に確認できるので便利です。
ロイヤルロンドンについては「ロイヤルロンドン(RL360°)の運用レポートを入手する方法」、ハンサードについては「運用レポートの確認方法〜ハンサードの事例つき〜」をご参照ください。
もし今まで一度も顧客専用サイトを利用したことがなかったり、IDやパスワードを忘れてしまった場合は、IFAやプロバイダーに問い合わせれば教えてもらえますよ。もしプロバイダーへの英語での問い合わせが難しいという場合は弊社までご相談ください。