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自分の運用状況はレポートで簡単に確認
投資家の皆様がIFAを通さなくても各種手続きが出来るようにサポートするこのシリーズ。今回は第12回、運用レポートのダウンロードです。第11回目の契約情報の確認とやり方としてはほぼ一緒ですが、運用レポートを確認するのは当然ながら現在の時価評価額やファンド毎の成績を見るのが目的です。
運用レポートは、プロバイダーによって言い方が少し違います。バリュエーションレポート(Valuation report)と言ったり、ファイナンシャルサマリー(Financial Summary)などの言い方があります。
シリーズ全コンテンツとタイトルとリンクを以下に掲載します。
運用レポートの確認手段
まずは代表的な運用レポートの確認手段を挙げておきましょう。
IFA(アドバイザー)に問い合わせる
IFAを通して商品を契約している方であれば、そのIFAのアドバイザーに問い合わせるのが一番です。当然IFAは顧客のポートフォリオ管理をしていますので、即座に情報の把握が出来ます。
IFAの顧客専用ページにアクセスする
大きなIFAであれば、顧客専用ページで運用レポートが確認できるようになっています。ただ、プロバイダーの顧客専用ページがほぼ毎日更新であるのに対して、IFAの場合は更新が月1だったりするので、最新の情報が欲しい場合はやはりプロバイダーのページを見るかアドバイザーに問い合わせるのが一番です。ログインIDとパスワードが分からない場合は再発行してもらいましょう。
紹介者に確認する
紹介者経由で商品契約した方もいると思います。その場合、紹介者が運用状況を把握している場合もります。ただ、紹介者はあくまで仲介人ですので、紹介者が全ての情報を把握しているという状態はあまりよくありません。自分で確認する手段を身につけておきましょう。
プロバイダーに直接問い合わせる
あなたと普段やり取りしているのがIFAであろうが紹介者であろうが、契約主体はプロバイダーとあなたです。証券名義人であるあなたがプロバイダーに直接問い合わせれば、プロバイダーは必ず運用情報を教えてくれます。
もちろん問い合わせは英語で行う必要があります。
プロバイダーの顧客専用ページにアクセスする
RL360、ハンサード、インベスターズトラストなど、大手プロバイダーは大抵顧客専用ページを用意しています。そこでログインすれば運用情報は確認できます。ログインIDとパスワードが分からない場合はプロバイダーに直接聞くか、IFAを通して再発行してもらいましょう。
運用レポートにはどんな事が書いてある?
運用レポートに記載されている項目は各プロバイダー毎に細かな違いはありますが、主に以下のような情報が含まれています。
~契約基本情報~
◯契約者名
◯被保険者名
◯契約開始日
◯契約期間
◯残りの契約期間
◯商品名
◯支払いステータス(支払継続中、一時亭停止中、払い込み済など)
◯証券通貨
◯毎月の積み立て金額
◯支払い方法
◯クレジットカードの有効期限
◯クレジットカード番号(一部)
◯次回の支払い予定日
~時価評価額とリターン~
◯現在までの積み立て金額総額
◯現在の時価評価額
◯現在のリターン(%)
◯現在までの総引き出し金額(引き出しをしている場合)
~証券口座の詳細~
◯初期約束口座のファンドリスト、割合、価格
◯貯蓄口座のファンドリスト、割合、価格
~積み立て履歴~
◯過去の支払履歴
いつ、何で、いくら支払ったか、そして支払いに失敗した場合にはその簡単な理由等も書かれていたりします。
◯滞納状況
正規の手続きを踏まずに何らかの理由で積み立てが止まっている場合、いつからの分がいくらまで未納となっているかが表示されます。
これらを見れば、前回の記事で取り上げた契約情報はもちろん、自分が何のファンドにいくら投資しているか、現在の時価評価額がいくらか、などほぼ全ての情報が分かります。
ハンサードの運用レポートの例
では試しにハンサードの運用レポートの確認の仕方とサンプルレポートを見てみましょう。
ハンサードクライアントページにログイン
まずはこちらのページからハンサードのクライアントページにログインします。
IDとパスワードを忘れてしまった方は、IFAかハンサードに直接問い合わせをしてください。
メイン画面でバリュエーションをクリック
ハンサードの運用レポートの確認方法はたったこれだけです。
ハンサードは親切に日本語に翻訳されているのでそれほど難しくないと思います。
運用レポートはいつでも確認出来るようにしつつ、確認は年に1回程度で充分
運用レポートには契約に関するほとんど全ての情報が含まれています。積み立ては長期保有が前提で、バイ・アンド・ホールド、そしてバイ・アンド・フォゲットが大切と以前にも書きましたが、あまり頻繁にチェックする必要はありません。
毎月チェックして一喜一憂している人もいますが、そういう人は大抵途中で積み立てを断念し、一時停止、一部引き出し、解約などを行う傾向が強い気がします。
運用レポートの確認は大事ですが、あまり日々の運用状況にはとらわれ過ぎないでくださいね。