今日4月4日は香港の清明節、日本で言うお盆でした。清明節は旧暦の3月に行なわれます。
一年のほとんどの時期において香港の人は墓地にわざわざ行きませんが、清明節の時期にはほとんどの人が都心から山の中腹にある墓地に行くので、公共交通機関も臨時便を出さなければならないほどです。
清明という文字が「清いと明るい」を表すとおり、この時期、中国の人は祖先の墓を掃除します。でも掃除だけで終わりません。清明節は祖先を敬う重要な儀式なので、家族全員で墓地の草むしりをしたり、墓石の碑文を塗りなおしたり、食べ物をお供えしたり、お香をたいたりします。
清明節の時期は伝統的に、先祖があの世で使うとされているものの紙のお供え物を多くの人が墓地で燃やします。この紙のお供え物でかつて最も人気があったのは偽のお金でしたが、最近ではこの世の物欲があの世まで伝染しているようです。というのは、香港の人は近頃、携帯電話やノートパソコン、冷蔵庫、エアコンそして高級車さえも、紙でレプリカを作って燃やしているからです。
清明節のすぐ後にはイースターのお休みがあります。この時期は香港人にとってのゴールデンウィークですので、香港界隈でビジネスをされている方はスピードが遅くなると考えておきましょう。