HSBCの口座開設が以前に比べてハードルが上がっているのはこのブログでも何度かお伝えしています。具体的には、銀行員と英語(もしくは中国語)でコミュニケーションが取れるかどうかというのが重要なポイントになっています。
弊社には今でもHSBC口座についてご相談される方が時々いらっしゃいます。ついこの間も、お客様でHSBC口座開設を希望されている方の同行サポートをさせて頂きました。その時にお客様が仰っていた言葉で非常に気になったのが、
「香港独特の英語の訛りを学ばなければ口座作れませんよね」
というものです。これには正直、首を傾げてしまいました。確かに、香港人の英語は独特かもしれません。私も香港に来た当初は苦労した記憶があります。相手が言っている単語を聞き取れない。酷かったのは「コレディッカ!コレディッカ!」という言葉。これ、「クレジットカード」です。支払い方法の話をしていたのにも関わらず最初は何のことか本当にわかりませんでした。広東語ではカードの事をカーといいます。その為、カードの発音もカだけでとまってしまう事があります。これが香港訛りというやつなのかもしれません。
このように、香港人には自分たちの言葉の影響を受けて英語も少し変化している部分があり、確かにコミュニケーションが取りづらい部分があるのは否定できません。しかし、「香港訛りの英語を学ばないと口座が作れない」というのは正しくないと思います。
銀行員が求めているのは「英語を喋れる事」ではなく、「コミュニケーションが取れる事」です。聞き取れなければ聞き返して意味を確認すればいいのです。それは香港英語であろうがネイティブであろうが関係ありません。相手の言っている事がわからない時に、固まって何も喋れなくなってしまうことが良くないのです。わからなければ聞き返す、こういう事ですか?と確認する、それがコミュニケーションです。
ですので、英語に自信が無いという方は、香港英語なんて気にする事なく、まずは普通の英語でコミュニケーションが取れるようになってください。普通の英語が出来れば、必ずコミュニケーションがとれます。香港人は少し発音に特徴があるだけで、正しい英語を喋っているからです。
弊社ではHSBC口座開設のサポートは本来のサービス範囲外ですが、ご相談があれば出来るだけのことはするようにしています。英会話が心配な方はHSBC口座開設に特化した英会話集等もございますので気になる方はお問い合わせください。