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HSBC口座開設の流れと英会話の第4回目
これまでの3回の記事では、HSBCに行って受付をするまで、受け付け後、ブース内での手続きと質疑応答、入金カウンターで入金する時における英会話についてご紹介しました。このシリーズの最後となる第4回目はATMの初期の設定方法について解説します。ここではもちろん英会話は不要ですので、実際のATM画面の写真を中心に見ていきます。
1.HSBCへ向かう
2.受付する
3.番号が呼ばれるまで待つ
4.順番が来たらブースへ向かう
5.口座開設の意向を伝える
6.パスポートと住所証明を提示する
7.質疑応答
8.ATMカードをもらう
9.入金カウンターで入金
10.ATMカードのアクティベート
11.暗証番号(PIN NUMBER)の変更
12.海外引き出し限度額の設定
10.ATMカードのアクティベート
ATMカードの初回アクティベートは香港で行う必要がある
ATMカードをもらったらとにかく必ずやらなければならない事がこのアクティベートです。アクティベート=有効化、つまり使えるようにするという事です。
香港内であればどこのHSBCでもいいので、ATMに一度カードを通してください。
こちらは上環のマカオフェリーターミナルがあるビル「信徳中心(Shun Tak Center)」のHSBCです。ちなみにここの窓口で諸々手続きは出来ますが、プレミア口座のお客様しか受け付けてくれません。
入り口の横にはATMが並んでいます。
ATMには主に3種類あります
これはCheque Deposit(チェックデポジット)用のATM。チェックデポジットとは小切手を使って入金するという事です。驚くことに、この機械に小切手を入れると指定の口座にお金がちゃんと入金されます。
これはCash Deposit(キャッシュデポジット)用のATMです。キャッシュ=現金ですので、現金を使って指定の口座に入金する時に使います。
そしてこちらが今回使うATM、Cash Withdrawal(キャッシュウィズドローアル)の機械です。残高照会、現金引き出し、送金、PINの変更、海外引き出し限度額の設定など色々な事が出来ます。
ATMカードをATMに挿入する
まずは機械の右下の方にある緑色の部分にATMカードを挿入しましょう。カードの向きが決まっているので以下の画像を参照してください。
初期のPIN Number(暗証番号)を入力する
口座開設時に、初期にHSBCが設定したATMの暗証番号が書かれた書類をもらっているはずですので、そちらを開いて、中に書いてある6桁の数字を入力してください。こちらが入力キーボードです。
画面には以下のように出ていると思います。
暗証番号を入力したら、キーボードにある緑の文字で書かれたENTERのボタンを押してください。
アクティベートはこれだけで完了
実はカードのアクティベート自体は、このように一度だけカードをATMに通せば完了です。
メイン画面の説明
暗証番号の入力に成功すると以下の様なメインサービス画面が出てくると思います。
それぞれの意味を説明すると、
Cash Withdrawal -HKD → 現金引き出し(HKDのみ)
Transfer → 送金
Account Enquiry → 残高照会
Single Trip TraveslSurance →旅行保険加入
Bill Payment → 各種支払い(公共料金など)
Personal Instalment Loan Redraw → 個人ローンを組んでいる人向けの引き出し
Other Services →その他のサービス
となっています。
このうち、Single Trip TraveslSurance、Bill Payment、Personal Instalment Loan Redrawの3つは普通の人はあまり縁がないと思います。
操作をしたい場合、このATMはタッチパネル式ではありませんので、横にあるボタンを押して操作します。
11.暗証番号(PIN NUMBER)の変更
アクティベートしたばかりの時は、暗証番号は初期設定のままですので、これを自分独自のものに変える事をお勧めします。
暗証番号の変更はOther Servicesを選択
暗証番号を変えるためにはOther Servicesを選択します。すると以下の様な画面になります。
左の列の上から2番目、「Change PIN」を選択してください。
すると、以下の様な画面になりますので、新しく設定する暗証番号を入力し、ENTERを押しててください。
確認の為、同じ暗証番号を2回入力する事になります。
これで暗証番号の変更は終了です。
画面にChange PINが表示されない場合
ATMカードを初めて通してアクティベートした時、Other Servicesを選択しても、Change PINのメニューが表示されない場合があります。この時は、一度キャンセルしてカードを取り出してから、再度初期の暗証番号でATMを使ってみてください。
2回目以降の使用であれば「Change PIN」のメニューが表示されるはずです。
12.海外引き出し限度額の設定
PIN番号の変更が終わったら、次は海外引き出し限度額の設定です。しかしひとつ注意点があります
海外引き出し限度額の設定は口座開設の翌日以降しか出来ません
これはHSBCのルールなのでどうしようもないのですが、口座開設した当日だと、海外引き出し限度額の設定が出来ません。やろうとしても無効な操作と表示されてしまいます。
その為、翌日も香港にいる方は香港のATMで、当日日本に帰ってしまう方は、日本のATMでは出来ませんので、インターネットバンキングから行うことになります。インターネットバンキングから行う場合、セキュリティデバイスが必要になりますので、インターネットバンキングの初期登録とセキュリティデバイスの申請を早めに済ませておくことをお勧めします。
海外引き出し限度額設定はOverseas ATM Withdrawal Limitsを選択
さて、海外引き出し限度額設定ですが、暗証番号の変更と同様、メインメニューからOther Servicesに入ってください。
そして、左側一番上のOverseas ATM Withdrawal Limitsを選択してください。
Overseas ATM Withdrawal Limitsを選択すると、現在のATMカードに対す海外引き出し限度額と、それをいつからいつまで適用するかという情報が表示されます。
ここでは、
Activation Period 16 Jul 2015 Until Further Notice
と表示されていますね。
これは、
海外引き出し限度額の今の設定は、2015年7月16日から、次に新しく設定するまで有効
という意味になります。
そして、
Overseas Daily Withdrawal Limit HKD30,000
となっていますので、
1日の海外引き出し限度額は30,000香港ドル
という意味になります。
尚、最初にこれを設定する時は限度額がゼロに設定されています。
この画面では、Modify instruction for this card onlyを選択してください。
すると以下の様な画面になります。
1日の海外引き出し限度額を15,000HKDもしくは30,000HKDに設定することが出来ます。この金額は口座のグレードによって異なります。
パーソナルインテグレーテッド口座(旧スマートバンテージ)の場合はMAX20,000HKD、プレミア口座の場合はMAX40,000HKDまで設定出来るはずです。
金額を設定したら、次は期間です。
期間は以下のように選択できます。
その日から1ヶ月後
その日から3ヶ月後
その日から6ヶ月後
その日から次に設定するまで(Until Further Notice)
開始日と終わりの日を特定の日に指定(Specify Activation Start and End dates)
海外旅行に行く間だけ有効にしたい場合などは1ヶ月を選択するなど、用途に応じて選ぶとよいと思います。
これを選択すると、海外引き出し限度額の設定は完了です。
日本ではセブン銀行やゆうちょ銀行など主要なATMで引き出せますし、海外でも銀聯のマークがついたATMで現地通貨を引き出すことが出来ます。
香港ドル口座にお金を入れる事を忘れずに!
よく見落としがちなことですが、海外のATMから引き出す場合、必ず香港ドル口座からお金が引き出されます。現地では現地通貨(日本のATMなら日本円)がもちろん出てきますが、その日のHSBC両替レートが適用されて、口座は香港ドル口座から資金が引かれますので、海外での引き出しをされる予定がある方は香港ドル口座にはある程度の資金を入れておくようにしてください。
HSBC口座開設の流れと英会話、開設後に必要な最低限の設定について4回に渡って解説してまいりましたが、まだまだ説明しきれていない事がたくさんあります。投資家の皆様は、この記事をベースに、自ら銀行口座開設をトライされ、有効活用して頂ければと思います。
ご質問がございましたらお気軽にお問い合わせ下さい。