あなたがIFA、もしくは日本の代理店と契約する時、彼らがどのような形で報酬を得ているのかはしっかりと認識しておくべきです。お客様にとってこれは聞きづらいかもしれませんが、聞く権利はもちろんあります。投資をするのはあなたですので、そのお金がどこにどう流れていくのかを知ることは必要です。
香港の正規ライセンスを持ったIFAであれば、業界標準がほぼ決まっていて、真っ当なアドバイザーであればすぐに答えてくれるはずです。
それは運用額の1%の預かり資産基準報酬と呼ばれるものです。
業界的にはアドバイザリーフィーと言い、毎年かかります。
業界的にはアドバイザリーフィーと言い、毎年かかります。
例えばUSD100,000を投資していれば、アドバイザリーフィーは年間でUSD1,000となります。
これはIFAに運用をお任せし、各種手続きのサポートを受ける事を前提に徴収されるものですので、それに納得していれば払うべきものです。但し、これは証券口座の中から自動的に引かれていくので、通常お客様が意識することはありません。
商品プロバイダーの方で徴収する証券管理手数料等を除けば、基本的にはこのアドバイザリーフィーが唯一発生する費用となります。
これ以外に別途支払わなければいけない費用を誰かから求められた場合、そのIFA、もしくは代理店を疑った方がいいと思います。
そしてご注意頂きたいのは、このアドバイザリーフィー1%を受け取れるのは香港の正規ライセンスを持ったIFAだけであって、日本の代理店が受け取るという事はあり得ません。日本の代理店は香港のIFAから紹介報酬を受け取っている可能性はあります。
更に、IFAからほとんど何のサポートも受けられていない場合、この1%を払う必要すらありません。その場合は、IFA契約を終了すれば1%は無くなりますし、IFA契約を継続しながらアドバイザリーフィーを払わないという契約も可能です。
資産運用の世界で毎年1%というのは決して少なくない金額です。無意味に取られることが無いよう、自身の契約状況をしっかり把握しておくことが重要です。
①商品プロバイダー → IFA → 代理店 → お客様
②商品プロバイダー → IFA → お客様
③商品プロバイダー → お客様
このいずれのパターンもあり得る契約形態ですが、間に人が増えるほどもちろんコストがかかっていきますので、その人の役割と報酬については意識しておかれると良いと思います。